どーも!管理人です。
10月16日大分県開催のラグビートップリーグ第7節、キヤノン×神戸製鋼の試合が1万人以上の観客を集めて話題になってますね!成功の裏にはどんな苦労があったのか…大分県ラグビー協会の中の人にインタビューできたよ(๑˃̵ᴗ˂̵)و 


大分開催は盛況!TLに1万人来場!


■集客に苦戦中のトップリーグ

昨年からのラグビーブームが落ち着いた事もあり、集客に苦労している今季のトップリーグ。昨シーズンは秩父宮が満員になったり、熊本うまスタでの地方開催を1万8000人が見に来たりとホットな話題がありましたが、今季は客席がガラガラな事も少なくないですよね(´・ω・`)

今シーズン第5節までの全40試合の総観客数は2,03,155人で、1試合に平均すると5,078人というデータが出てます。
※管理人調べ。算数苦手なので少し怪しい(汗)

ラグビーブームが起こる前、ワールドカップ前の2014-2015シーズンは平均観客数が4,719人なので、この時の水準に戻ってしまったとも言えそう(ノω・、) ウゥ・・

観客は5,000人でも試合はアツイ!
数字じゃ表せない熱量があるのも事実。



■大分銀行ドームに1万人!久々のホットなニュースは大分県から!
そんな中でひときわ目を引いたのが「大分銀行ドームに1万人」というニュース。東京のラグビーの聖地秩父宮でさえ今季はめったに1万人超えられてないだけに、この結果はすごい!すごすぎる!神!

このニュースを見た時は、久々のホットな話題にめちゃ興奮しました。

「なんでこんなに集客できたんかな?」
「何か特別な手法があったんかな?」
「ネットになんか情報あるかな?」
「ムキー!調べても分からん。そしたら電話して聞いてみよ!」

…というわけで、今回の件について大分県ラグビー協会の中の人に電話で聞いてみる事にしました( ^ω^ )


大分県ラグビー協会の中の人に直接聞いてみた。

大分ラグビー協会に電話してみると、Hさんというジェントルな男性が、突然の電話にも関わらず親身になってインタビューに応じて下さいました。この場を借りてお礼申し上げます。
(以下Hさんと表記)


管理人
大分銀行ドームに1万人の来客があった事が話題になっておりますが、今回の成功にはどのような要因があったのでしょうか?

Hさん
今回の成功の理由は4点あると考えています。①つめは、大分県のラグビー協会・行政・経済界が一体となってトップリーグ開催を推進した事。 ラグビー協会だけが頑張っても、今回のような成果はあげられなかったでしょう。


■限られた予算の中でできる事。
チケット販売に関してはラグビー協会関係者のみならず、行政や経済界の方々も足を使って、動いて、チケットを売る努力をしました。

「初めて見に行くのですが、どうしたら良いですか?」というお電話にも丁寧に対応してましたね。このような問い合わせは、昨年のW杯の影響で未だに増えているように感じます。

広告に関しては、限られた予算の中でテレビCMを打ちましたし、ラジオを使ったPRなんかもやりました。

ただ、それがどれだけ集客に繋がったかは把握できていないんですけどね。アンケートをとっておけば良かった!と、いま後悔しているところです。


■当日の関連企画を充実させた。
②つめはラグビーだけじゃない、周辺の関連イベントもお金を使って充実させた事。ルールの説明会をやったりフードコートを充実させたりと、色んなアイデアを出しました。

トップリーグを見に来て下さる方にとってはオプションに過ぎないのですが、周辺イベントの充実が多少なりとも集客に繋がったとは感じています。


試合前はアイドルとラガーマンのトークショー、フードコートは世界9カ国のグルメ対決企画。更にはラグビー体験コーナーも充実。丸一日家族で楽しめそうな「お祭り感」がたまらない。



■W杯の予行演習としての側面も
③つめは、2019年のワールドカップ開催に向けて、予行演習の意味合いがあったこと。今回の大分銀行ドームはワールドカップの試合会場になりますので、バスの運行 や混雑時の駐車場対応などのテストが必要でした。

ワールドカップ本番を想定してシュミレーションしていたことで、結果的に今回のトップリーグ開催時の混雑にも対応できたと思います。逆にワールドカップ開催がなければ、ここまで行政の協力を得るのは難しかったでしょうね。


■キヤノンと大分の深い繋がり
④つめは、大分県がキヤノンさんにとって準ホームだったという事。拠点工場があることから、キヤノンさんも「大分は特別な場所」と仰ってくれています。

おそらく、大分にあるキヤノンさんの関連企業からも相当数の観客動員があったはずです。やはり、「準ホーム」であるという事はアドバンテージになります。

トップリーグはほとんどのチームの親会社が大企業ですので、それぞれのチームが各地に「準ホーム」を持っています。このアドバンテージはうまく利用する必要があるのではないでしょうか。


キヤノンが大分県でトップリーグの試合をするのは4年連続。大分県知事への表敬訪問もしばしば行い、良好な関係を築いてるみたい。


■トップリーグ地方開催の厳しい状況をどう見るか。

管理人
今季のトップリーグ地方開催は観客が2,000人を下回る事も多く、集客面では厳しい状況が続いてます。

Hさん
数字だけを見ると「観客を集められていない地方協会は努力してない」という意見がでるのは分かりますが、私はそうは思いません。みんな、与えられた環境の中で必死になって頑張ってるんです。

例えば観客が1,000人しか集まらなかったとしても、ラグビー地方協会の関係者が懸命に努力した結果なんだと思います。私も含め、地方協会関係者の99.9%がボランティア(無給)ですので、やれる事にも限界があるわけです。

先日Bリーグ会長の川淵さんが「プロスポーツは観客動員が全てだ!」と仰っている記事を私も読みました。現場サイドからすると「観客動員」と「試合運営」の両方をやらなきゃならないわけなので、なかなか骨が折れる問題です(苦笑)

関連:川淵三郎チェアマン
「プロリーグの評価は観客動員が全て」
ソース:ラグビーhackさん

地方開催は年に1度なので、支援したり広告を出したりする企業にとっても「旨味」が少ない。だから支援したくても支援できない。この事も地方開催が苦戦している理由だと思います。


■「協会のヤツらはなにやってんだよ!」と批判を言う前に。
管理人
いろいろと大変な思いをされてるんですね…全く存じ上げませんでした。

Hさん
私個人としての意見ですが、これからは「いかにラグビー協会専従者を作るか」が鍵になってくると感じています。ボランティアではなく、ラグビー協会で仕事をしてお給料をもらう「専従者」が必要

ボランティアの人は、本業(本職)の合間にラグビー協会を手伝っています。「メシを食っていくため」には本業を疎かにできません。だからボランティアには限界があるんです。

私の意見としては、ラグビー協会の仕事だけに集中できる「専従者」を、ワールドカップ開催地に少なくとも1人は配置すべきだと考えてます。

ほぼボランティアで成り立っている現状に対して「協会のヤツらはなにやってんだ!」と批判するのは、すこし認識がズレているようにも感じるのです。あくまで、ボランティアにとっては協会の仕事が本職ではないのですから。


■ラグビーが、好きだから。

管理人
本業の合間に協会を手伝うのはかなり大変そうです。しかも無給のボランティアでとなると…簡単にできることでは無いと思います。そうまでしてラグビー協会で活動される理由は何なのでしょうか?

Hさん
それはやはり、私もラグビーが好きだからです。ラグビーに関わっていきたい、という想いがあるからですね。これはラグビー協会の全ての人に言える事だと思います。


まとめ|協会の中の人の言葉に、溢れる「ラグビー愛」を感じた。


今回のインタビューで、大分開催の成功の理由が見えた気がします。与えられた環境の中で、限られた予算の中で、やるべき事をコツコツと積み上げた結果なんだなぁ、と。

いろいろと言われているラグビー協会ですが、中の人は一生懸命やって下さってるんだなぁ、と思いました。しかも無給で。ガソリン代などの諸経費に至っては自腹で出すこともあるみたいです。これって、本当にラグビーが好きじゃないとできないことですよね。

トップリーグの試合観戦で何気なく利用するシャトルバスも、協会の方が手配して下さってるから利用できているという、当たり前すぎて気がつかなかったことにも気づけて良かったです。

ただ、善意のボランティアに依存するだけでは今後トップリーグの発展はないと思います。インタビューでAさんが語ってくれたように「ラグビーでメシを食う」人を協会に置かなくっちゃ。

ボランティアに運営を依存する現状のシステムこそが、いろいろ指摘されているラグビー協会の問題の元凶なのではないでしょうか…。

インタビューの最後でAさんが仰った「私もラグビーが好きだから。」という言葉の重みをズッシリと受け止めるとともに、Aさんの話ぶりから溢れる「ラグビー愛」の暖かさに感動して、ちょっと泣いてしまった管理人でした!

インタビューに応じて頂いたAさん、本当にありがとうございました!





記事作者|超級!管理人
1987年熊本生まれ。現在は福岡県北九州市に住む28歳。
最近二児のパパになった。仕事の合間にちまちまブログを更新中。
読者の皆さんのコメントを読むのが一番の楽しみ。
毎日チキンラーメンを食べる「チキンラーメン狂」の一面も。 


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